太平山

太平山(おおひらさん)は標高346メートル、栃木市西南部の丘陵地帯の大平山県立自然公園の中心にある山で、関東十勝地の1つとされている景勝地である。県南地方随一の眺望を誇るこの大平山には、4月、ソメイヨシノが咲き揃い、多くの花見客で賑わう。サクラは大平山一帯が観桜ポイントとなるが、特に遊覧道路や謙信平付近で多く見られる。

永野川を渡ると太平山山頂に向う遊覧道路となる。この道路の両側には4月上旬から中旬にかけて4000本ものソメイヨシノが約4キロにわたり美しい花のトンネルを形づくる。少し行くと太平山神社があるので参拝してみるのもよい。見晴台からは眼下に広がるソメイヨシノが堪能でき、また栃木市街が一望でき、特に夜景が美しい。また、上杉謙信ゆかりの謙信平があり、眺望がよく、晴れた日には遠く富士山が見える。ここは、サクラはもちろんのこと紅葉も美しい所で、茶店が軒を並べ花見客の足だまりとなって賑わう。ここから徒歩5分ほどの大山寺のしだれ桜を鑑賞しよう。樹齢約350年、高さ13メートルのヤエザクラで、お楽の方が徳川家光公をしのんで植えられたものといわれている。

ほかに、太平山から北に約15キロ行った所にある野草の宝庫星野自然村では、ソメイヨシノ、オオヤマザクラが4月上旬頃咲く。また、3月下旬から咲くカタクリの群生は太平山のサクラとともに「栃木花まつり」に指定されている。ぜひ一緒にご覧いただきたい。

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